くまの足跡

Travel Diary
Jul.02.2016

ユーロ戦記「ベルギー敗れて国境混乱」

史上最強と呼ばれる代表チームを応援しようと、国境の街リールにベルギー人殺到。だが、思いもよらぬ結末が待っていた。

ウェールズとの決戦が迫ったリールに、ベルギーの大群衆がなだれ込んできた。これに地元のフランス人も加勢する。リールはベルギーとの国境に近く、隣人に親しみを持つ市民が多いからだ。

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試合前のリール・フランドル駅前はベルギー人だらけ

ベルギー人とフランス人は声を合わせて「BREXIT!」と叫んだ。「英国よ、離脱しろ!」。だが、ユーロを去る羽目になったのはFIFAランク2位、優勝候補にも挙げられるベルギーだった。

ベルギーは多民族国家のアドバンテージを生かし、従来のワロン系、フラマン系に、ブラックアフリカやアラブの血を加えることで強くなった。タレント性はヨーロッパ屈指だろう。

だが個性豊かなタレントたちは、最後まで一枚岩にならなかった。勢いに乗ると手がつけられないが、劣勢に立たされると踏ん張りが効かない。守備陣はマークを見失って次々と失点。攻撃陣もキャプテンのアザールが見境のないドリブルを繰り返し、ポジションが混乱した。タレントだけで勝つことはできない。ベルギーの失敗は、サッカーの難しさ、奥深さを改めて教えてくれる。

試合後は駅構内でベルギー人とウェールズ人が発煙筒を焚き、大混乱に

試合後は駅構内でベルギー人とウェールズ人が発煙筒を焚き、大混乱に

帰りのメトロで一緒になったフランス人は、応援したベルギーの敗北を悲しみながら、「フランスはベルギーのような間違いはしない」と2日後に迫ったアイスランド戦に向けて気を引き締めていた。

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