くまの足跡

Travel Diary
Jul.08.2016

ユーロ戦記「ウェールズの大合唱」

出られるだけで大満足だったユーロで、まさかの準決勝進出。幸せいっぱいのウェールズ人の大行進は、いつまで続くのやら。

7月6日、リヨン。ポルトガル vs ウェールズの準決勝を見にやってきた。

stairway02

(リヨンは坂と階段の街だ)

スタジアムに向かうトラムはウェールズ人たちの歌声で充満していた。歌に合わせて壁や天井を叩きまくって、トラム、ひっくり返りそう。あぁ、世界でいちばん幸せな大暴れ。だれも予想していなかった奇跡の準決勝進出だ、トラムの壁が少々へこんでも許してあげてほしい。

と、そこで、なぜかリーベルプレートのユニを着た男を発見。

carlos
アルゼンチン、ブエノスアイレスから来たカルロスさん。筋金入りのリーベルサポで、去年12月のクラブW杯には大阪と横浜に馳せ参じたらしい。

FC ROJIがリーベルサポの追っかけをした話

#3 サポーター図鑑(リーベル篇)

で盛り上がっていると
ウェールズ人が割り込んできた。
「お、あんた、リーベルプレートか!」
「うん」
「ごめんな、俺はボカジュニアースのほうが好きなんだ」
「そっか」
「で、あんた、今日の試合はどっち応援するのさ」
カルロスさんはニヤリと笑って答えた。
「ウェールズだよ」

その瞬間。ウェールズ人たちは、吠えた。
「おお、そうかそうか」
「こいつ、ウェールズを応援してくれるってよ」
「俺、ボカなんて大嫌いだ」
「ボカ最悪!」
「マラドーナ最悪!」
みんな、口々にボカの悪口を言う。最高に嬉しそうな顔をして。
「リーベル最高!!」

***

試合はポルトガルが2−0で勝利。ウェールズの熱い熱い夏は終わった。サポーターたちは、試合終了の笛が吹かれてから10分以上、大合唱をやめなかった。

帰り道。飲み過ぎ、歌い過ぎで喉がつぶれたウェールズ人がしわしわの声で、でもとびきりの笑顔でポルトガルのサポに話しかけていた。「決勝、がんばれよー」。ふふふ、最後までいい味を出しているのであった。

 

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(試合後、スタジアム内で盛り上がるポルトガル人サポーター)

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