サポーター図鑑
「海峡ボーイズ」大阪をゆく
マレー半島南端の街ジョホールバルからサポーターが大挙来日。ガンバ大阪との大一番を迎えた彼らに密着しました。
2017年2月7日、粉雪が舞う大阪にジョホールバルのサポーターが大挙してやって来ました。この街の人気チーム、ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)本大会出場をかけて、ガンバ大阪と戦うことになったのです。
旧知のハクさんと再会。ハクさんは「Boys of Strait(海峡ボーイズ)」というサポーターグループで活動していいます。
スタジアム近くのモールで、ガンダムと記念撮影。
試合前に腹ごしらえ。サポーターの大半はムスリムであり、イスラム教の戒律に沿った料理「ハラルフード」を口にします。ハラルは日本ではまだ一般的ではないため、自宅で作った料理を持参しているサポーターも多かった。
ちなみに皆さんが食べていた料理は、「ビーフ・レンダン」と呼ばれる牛肉のココナッツ煮。断食明けの大祭には欠かせない一品だとか。甘辛いソースがやみつきになりそう。
寒そう、だけど楽しそう。
「日本代表はぼくらのスタジアムでワールドカップ初出場を決めたんだよ」。ジョホールのファンを取材すると、多くの人々が“ジョホールバルの歓喜”のことを話してくれます。もう20年前の出来事ですが、彼らは日本人サポーターが押し寄せた伝説の試合を憶えているのです。
こちらは手製の応援ポスター。背番号8のラヒムは、マレーシア代表のレジェンドとして絶大な人気を誇っています。
こちらはハクさんの幼なじみのカミルさん。貫禄十分。
キックオフ! ハクさんたちはゴール裏の最前列で立ち上がって歌います。
盛り上がってきた海峡ボーイズ、男たちは次々と上半身裸に!「死ぬまでジョホール!」と叫び続けました。ただ、この日の大阪は粉雪が舞うほど寒かったため、ハーフタイムになると風の当たらない通路に撤退。ブルブル震えながらコーヒーで暖を取る羽目に。
善戦むなしく0-3で敗れたJDT。ACL本大会出場の夢は、来年以降に持ち越されました。ハクさんは試合後、「こんな寒さは初めてだ!」と話しましたが、その表情はすべてを出し切った充足感に包まれていました。試合の翌日は大阪城見物をするなど、初めての日本を存分に満喫した模様。ハクさん、そして海峡ボーイズのみなさん、来年も会いましょう! Jumpa Lagi!
2017年2月7日 ガンバ大阪 3-0 ジョホール・ダルル・タクジム (吹田)