今週のよかったくん
アルゼンチン人、レッズと遭遇
Bruno de Argentina conoce a Urawa Reds 世界を旅するアルゼンチン人が、浦和レッズを初観戦!
2月28日、埼玉スタジアムでACLグループリーグの試合が行なわれました。浦和対ソウル。昨年に続いての対戦は5‐2で浦和が圧勝して、ベスト16に大きく前進しました。
ところで、この試合には遠方からの客人の姿が。アルゼンチンの名門リーベル・プレートの筋金入りのサポーター、ブルーノさんです。世界一熱狂的といわれる国から来た彼に、埼スタの様子はどのように映ったのでしょう。
「寒かったけどたくさんゴールが決まって楽しかった。チェ・ゲバラの旗も見つけたよ」
前半だけで6点入った展開も驚きでしたが、ブルーノは試合以外のところでたくさん驚いていました。
まず応援。「浦和のゴール裏にいたんだけど、日本の応援はものすごく統率されているよね。みんな同じタイミングで拍手するし、歌い出す。それに一緒に休む。アルゼンチンであんな勝ち方したら、大変なことになるよ」ブルーノの国ではゴールが決まるたびに、観客席がケンカ祭りのようになります。ぼんやり立っていたら押し潰されてしまうくらい、みんなが暴れまくるのです。
それからもうひとつ。アルゼンチンの人々は外国から来たファンを放っておいたりしません。ホームチームが圧勝したら、見知らぬ客をみんなで取り囲んで「おまえが来たから勝った!」などと歌って英雄扱いします。反対に負けると怖いことになるのだとか。
そんなブルーノがいちばん驚いたのが帰りの電車でした。「だって信じられないくらい静かなんだから。サポーターがたくさん乗っているのに、だれも歌わないんだよ。話し声も小さい。圧勝したのに静けさに包まれていて、2‐5で負けたのかと思った。もう違う惑星に来たような気分になったね。だって、ぼくらは行きも帰りも電車の中で大声で歌って、車両をバンバン叩いて大騒ぎするんだから」
実際にクラブ・ワールドカップにやって来たリーベルのサポーターは地下鉄の中で大騒ぎして、大阪のおっちゃんやおばちゃんを絶句させていました。
2015年12月、日本各地で大騒ぎしたリーベル軍団の記録はこちら
Hincha de River Plate en Japon 2015
ブルーノが選ぶMVPは?
「いちばん良かったのは20番、たくさん走って、何度もゴールを演出したからね。ちなみに、もうひとりの立役者はソウルのキーパー。たくさんミスして浦和を喜ばせた。アルゼンチンなら、あんなプレーしたら大変だよ」ということで今週のよかったくんは浦和の背番号20、李忠成に決まり!
2017年2月28日 ACL 浦和5‐2ソウル (埼玉) 受賞者=李忠成