壁画ライブラリー

Murals
Aug.04.2016

車窓から「動く壁」を仕留める!

Moscow, Russia ユーロを見届け、帰路についた壁画部。だが、部員たちはトランジット先のモスクワでも壁画探しにいそしむのだった。

採取日:2016年7月12日
採取地:モスクワ/ロシア

ポルトガルのユーロ初優勝を見届けた翌日、壁画部はモスクワへ向かった。取材熱心な部長が「2年後のワールドカップ開催地を視察して、日本に帰ろう」と言い出したのだ。だが、その狙いが壁画であることは明らかだった。ロシアはポーランドと並び、壁画の埋蔵量が豊かなことで知られている。

モスクワのブヌコボ空港に降り立った一行は、列車で市内へと向かった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(空港にはプーチンTシャツを売るショップが! これ欲しい?)

4時間の空の旅に疲れた部員たちが車内で居眠りする中、部長だけがひとりカメラを片手に鋭い視線を外に向ける。そう、沿線は壁画の宝庫。いつどこで、サッカーものに出くわすかわからないからだ。

壁画部には、沿線壁画を撮るための四カ条がある。
一、窓際の席を抑える。
二、ワンサイドを徹底して攻める。
三、往復で乗るなら、行きと帰りでサイドを変える。
四、地元クラブのエンブレムを頭に叩き込む。これは沿線の壁にはエンブレムが描かれることが多いから。

列車が動き出して20分後、その瞬間がやって来た。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

さすがは部長、後ろへと飛んでいく景色の中から一瞬で獲物を見つけ出し、狙撃手さながらに一発で仕留めてみせたのだ。青地に白のDが、獲物となった強豪ディナモ・キエフのエンブレムである。

dinamo up

モスクワでの滞在は一泊二日。この限られた時間の中で、さらなる獲物を見つけ出すことができるだろうか。

© 2024 FC ROJI. All rights reserved.